「土曜の夜はこれを借りろ」⑧(狼たちの午後)
フォローワーさん1992人到達記念、1992年に書いていた文章
Twitterのフォローワーさんが1992人に到達したので、僕が1992年に書いていた文章を公開しています。
今回、紹介するコラムは、アメリカンニューシネマの中の佳作、「狼たちの午後」を題材にした映画コラムです。
以下です。
「狼たちの午後」
アル=パチーノっていうのはどうしてこうも情けない役どころばかりが良く似合うのか。「スケアクロウ」は勿論のこと、「哀しみの街かど、」「セルピコ」、と彼は役がダメになればなるほど人間的魅力が出てくる不思議な俳優なのだ。
彼の演じる役はこれ以上行くとちょっとやばいんじゃーねーかと思っていると、立ち直ることなく本当にとことんダメなところまでいってしまうんだ。そういう事をしているとダメになることはこっちは重々承知しているから、しょーがねーなー、とあきれて見ていると、デカい目を目一杯デカくして、何でこうなるの、って顔して肩を落としてスクリーンから消えていく。そういうときのアル=パチーノは最高だね。どう見ても自分の側に問題があるのにいかにもそれは何か別のもののせいだって背中で語りながら歩いて行く。女々しいというか哀愁があるというかとにかくこれはアル=パチーノにしか出来ない芸当だ。
この映画に出てくるアル=パチーノもその例にもれず、白昼の銀行強盗をした際には一瞬輝くけど、日が傾いてくのに合わせるように、それまで彼の周囲を取り巻き、自分を支えてくれていたと思っていた人間達がぞろぞろ出てきて裏切り始め、
俺ってこんなに孤独だったかなー、
こんなはずじゃないよなー、
って顔してどんどんダメになっていく。
まあ、毎度毎度大変だろうけど、夜が明ければ又、太陽は昇るからアル=パチーノもそんなにいじけてはいけないのである。
以上が、「an」(デイリーアン=日刊アルバイトニュース)に掲載された僕の文章です。
何度も書きますが、当時の学生は、普通にアルバイトをしていました。
僕も良く、アルバイトをしていました。
アルバイトニュースには大変お世話になったので、アルバイトニュースに僕の文章が掲載されたことは嬉しかったです。
「狼たちの午後」は沢木耕太郎さんの本の中で紹介されていて、僕は偶然、沢木耕太郎さんの本を読んでいて、この「狼たちの午後」という映画を知りました。
コラムでは、主演のアル=パチーノさんの役作りについておもしろおかしく書いていまし。
「ゴッドファザー」を代表に、名作に多く出演しているアル=パチーノさんの役作りが
とても良かったので、コラムに書いていました。
以上、「土曜の夜はこれを借りろ」⑧(狼たちの午後)
フォローワーさん1992人到達記念、1992年に書いていた文章
くだらない内容ですが、ブログに載せます。
0 件のコメント:
コメントを投稿