2015年1月24日土曜日

「業務上過失致死傷」

「業務上過失致死傷」

一昨日の報道で、東京電力福島第一原発事故について、東京電力に対する「業務上過失致死傷害」の刑事責任を問えるかについて、東京電力幹部に対して不起訴処分とするとのニュースがありました。

この件について、dot.asahi.comというサイトの記事を見つけたので以下、引用します。

福島原発事故、再び不起訴。「人災」が「無実」で終わっていいのか?

東京地検は22日、東京電力福島第一原発の事故において、業務上過失致死傷の疑いで告訴・告発されていた東京電力の勝俣恒久元会長ら元幹部3名について、2度目の不起訴処分(嫌疑不十分)とすることを発表した。
 
  1度目の不起訴処分の後、被災者らでつくる福島原発告訴団の審査申し立てを受けた東京第五検察審査会は「原発には高度の注意義務が課されているから、過去に起きたことがない危険であっても、科学的な根拠のある危険は予測すべき」(「危惧感説」という学説)として、東京電力の元幹部3名については、業務上過失致死傷罪による起訴を相当とすると議決していた。

 古川元晴・元京都地検検事正は今回の不起訴処分について次のように語った。

「現に、危惧感説によって罪に問われた森永ドライミルク中毒事件などの事例もあり、最高裁判例もこれを支持したものはあっても否定したものはないのです。東京地検の不起訴処分は二度とも、過去に起きたことがあって具体的に危険が予測できないと罪に問えないという考え方(「具体的予見可能性説」という学説)によったものです。

 原発は、一度事故を起こすと被害は極めて甚大ですから、事業者には高度の注意義務が課されていたことは、一般の常識として誰にでも明らかなことでしょう。今回の不起訴処分は、一般の常識に反しますし、検察の正義も失われてしまうでしょう。 原発は「治外法権」ではないのですから厳正公平に「法」によって裁かれるべきです。社会の安全を守るために、検察審査会が危惧感説によって、再度、適切な議決をすることが期待されます。」

 また、船山泰範・日本大学法学部教授によると、東京地検が、二度目の不起訴処分をした論拠になっているのは、「過失犯において結果を具体的に予見できなければ、回避措置をとる必要がない」という見解によるという。これに対して「危惧感があれば回避措置をとるべき」とする見解に立てば、おそらく結論は違ったものになったはずだ。

「地震や津波は誰もが具体的に予見できるものではありませんが、世界でも有数の地震大国である我が国では、何が起きてもおかしくないものである以上、万が一のことを考えて、東京電力がメルトダウンをしないよう回避措置をとるべきです。ひとたび事故が起きれば人間の力では回復しえないような巨大な破壊力を抱えている事業者としては、一抹の不安でもあれば、それを拭い払う努力をするのは最低の義務と言わねばなりません。」と同教授はコメントした。
 
 また、東京地検は「回避措置をとっていても被害は防止できなかった」という趣旨のことを述べているが、同教授によると、

「これこそいい加減な推測です。なすべきことをなさなかった者に、どうせ回避措置をとっても事故は防げなかったのだから免責されると言うのは、無責任な事業者を放置することになります。それでは検察は理非曲直を明らかにすべき職責を放棄したと言わねばなりません。検察審査会は再審査に入り、良識を発揮して起訴議決をし、検察官の怠慢を叱責することになるでしょう。」

 今後、検察審査会は2回目の審査を行うことになり、東電元幹部3名に対して再び「起訴相当」と議決した場合は強制起訴となる。引き続き今後の動向が注目される。

(文・構成:『福島原発、裁かれないでいいのか』編集チーム)

以上、引用です。


引用した文から分かるように、東京電力に対する、

「業務上過失致死傷」

の刑事責任を問えるかというところが議論の論点になっています。

今後の動向に注目していきたいと思っています。















2015年1月16日金曜日

「鉄砲かバターか?」 浪人中に学んだ学者

「鉄砲かバターか?」 浪人中に学んだ学者

 昔話を良くブログに書いてます。
 何故、昔話をブログに書いているかというと、本を読んできちんと勉強したのは、昔だからです。
 一番勉強したのは浪人時代、その次に勉強したのは中学時代、その次に勉強したのは高校時代、大学時代は、とにかく本は良く読みましたが、ノンフィクションばかりで、アカデミックなものとは遠かったです。

一番、勉強した浪人時代ですが、僕は文京区の本郷にある、塾に通っていました。
先生は早稲田大学教育学部出身の先生でした。
僕自身も早稲田大学に進学したいと希望していたので、早稲田大学出身の先生の下で勉強できることはとても有難かったです。
しかし、その先生の勧める学者が今から思うと、超一流の学者ばかりでした。
政治学なら丸山真男。
経済学なら都留重人。
作家なら夏目漱石、寺田寅彦。
夏目漱石は学校の教科書にも出てくるので、馴染みがありましたが、
丸山真男、都留重人は初めて聞く名前でした。
名前を教わって、図書館で本を探しましたが、とにかく分厚い本を書いている学者です。
丸山真男の「現代政治の思想と行動」とか挑戦しましたが、とにかく難して結局理解できませんした。

都留重人は当時のアメリカの経済学者、サミュエルソンなどを紹介していて、大学に進んでからもためになりましたが。

都留重人の「経済学」に出てくる、

「鉄砲かバターか?」

という命題を今でも良く覚えています。

浪人中に丸山真男や都留重人に出会ってしまった僕は、後に早稲田大学に進学しましたが、早稲田大学の講義に少し物足りない部分も感じてしまいました。

大学に通って4年間で学ぶような学者と浪人時代に出会ってしまったことは良かったのか悪かったのか???

最近そんなことを考えてます。

くだらない内容ですがブログに載せてみます。

 






2015年1月10日土曜日

読書メーター 2014年 まとめ

2014年の読書メーター
読んだ本の数:41冊
読んだページ数:9647ページ
ナイス数:0ナイス

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読了日:10月22日 著者:板坂元
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読了日:7月27日 著者:藤尾潔
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読了日:7月27日 著者:復興グルメ取材班
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読了日:7月27日 著者:本條晴一郎,遊橋裕泰
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戦後の政治腐敗を、汚職事件を通じて検証している本です。僕が20代の頃、助手をさせていただいた本です。
読了日:6月27日 著者:石川幸三郎
よくわかる Microsoft Word 2010 基礎  データCD-ROM付よくわかる Microsoft Word 2010 基礎 データCD-ROM付
読了日:5月26日 著者:富士通エフ・オー・エム
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読了日:5月4日 著者:角幡唯介
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読了日:5月4日 著者:宮地尚子
トラウマ―「心の後遺症」を治すトラウマ―「心の後遺症」を治す
読了日:5月4日 著者:ディビッドマス
河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙 (文春文庫)河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙 (文春文庫)
読了日:4月9日 著者:河北新報社,河北新報=
ソーシャルワークによる精神障害者の就労支援―参加と協働の地域生活支援―ソーシャルワークによる精神障害者の就労支援―参加と協働の地域生活支援―
読了日:3月25日 著者:御前由美子
新聞は大震災を正しく伝えたか ― 学生たちの紙面分析 (早稲田大学ブックレット<「震災後」に考える>)新聞は大震災を正しく伝えたか ― 学生たちの紙面分析 (早稲田大学ブックレット<「震災後」に考える>)
読了日:3月25日 著者:花田達朗,教育学部花田ゼミ
三陸物語三陸物語
読了日:3月23日 著者:萩尾信也
負げねっすよ、釜石 鉄と魚とラグビーの街の復興ドキュメント負げねっすよ、釜石 鉄と魚とラグビーの街の復興ドキュメント
読了日:3月23日 著者:松瀬学
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読了日:3月23日 著者:藤尾潔
明日へ―東日本大震災 命の記録明日へ―東日本大震災 命の記録
読了日:3月23日 著者:NHK東日本震災プロジェクト

読書メーター

2015年1月5日月曜日

「本売りて 緑のバスに 射す光」

「本売りて 緑のバスに 射す光」

 僕の2015年始動は部屋の掃除から始まりました。
昨年暮れに大掃除が出来なかったので、正月の13日に部屋の掃除をしました。
部屋を掃除していると、本が余りにも沢山あり過ぎることに気づき、近所の古本買取り業者に持ち込むことを検討。
早速、売れそうな本を10冊選び、紙袋に入れて家を出ます。
都営バス(緑色のバス)に乗り込み、バスの終点の停留所で降ります。
書店の査定では10冊で、1140円也とのこと。
昨年まで、本を買ってばかりいたので、スリム化を目指しています。
書店を出て、荷物が無くなった状態で、緑のバス(都営バス)に乗って、窓から外の景色を眺めていると、太陽の光が僕の乗っている緑のバスの座席に窓から射してきました。

その時、詠んだ句が

「本売りて 緑のバスに 射す光」

です。

この句を詠んでみて、

今年は、いらない本を処分して、太陽の光に当たるのが目標になりました。

自分で考えて動くと、思いもかけない風景に出くわし、「光」を見い出す可能性があります。

以上、「本売りて 緑のバスに 射す光」

くだらない内容ですが、ブログに載せます。