2015年5月10日日曜日

「土曜の夜はこれを借りろ」⑨(タクシードライバー)

「土曜の夜はこれを借りろ」⑨(タクシードライバー)
フォローワーさん1992人到達記念、1992年に書いていた文章

 Twitterのフォローワーさんが1992人に到達したので、僕が1992年に書いていた文章を公開しています。

 今回、紹介するコラムは、アメリカンニューシネマの金字塔、「タクシードライバー」を題材にした映画コラムです。

以下です。

「タクシードライバー」

昔、小学校の卒業文集でタクシーの運転手になりたいと書いていた友達がいたけど、そいつはこの映画を小学生の時にたまたま見てしまって卒業文集にそんなことを書いたのかな。
 まあ、小学生がこの映画を見てタクシードライバーに憧れちゃうっていうのは間違いなくヤバイんだろうけど、少なくとも人の痛みだけは分かろうとする気持ちは素晴らしいね。
 とは言っても、どうしてあいつはこのタクシーの運ちゃんに憧れたのかな。普通の子どもからすれば、どう見てもロバート・デ・ニーロ扮するタクシーの運ちゃんというのは頭が悪くて要領も悪く、憧れの対象にならないよ。何しろ、インテリのイイ女をデートに誘うのに成功しても、見に行く映画はポルノだぜ。もちろん、それじゃ振られちまうのは当たり前で、しょーがねーからって今度は娼婦を買うが、ジョディ・フォスターはそのときまだ12歳で、運ちゃんからすれば、若すぎちゃうな~、弱っちゃうなーっ、てわけで金だけ渡して帰るときやがる。普通だったらこんな人いないよ。みんなセコイから、結局やることやって帰っちまって、「これが男の生きる道」ってカラオケ行って歌っている奴ばっかだもんね。そんなご立派な大人ばかり見ている子どもにはこの間抜けな運ちゃんに憧れる気持ちなど湧くはずないからね。
 たぶん、ベトナム帰りの元海兵隊員のタクシードライバー、ロバート・デ・ニーロの気持ちが分かる子どもなんていうのが見てきた大人っていうのは、必死で生きてて仲間とお互いに傷つけ合っていて、なおかつ傷の舐め合いしている女々しくて情けない大人ばっかりだったんだろうな。

以上が、「an(デイリーアン=日刊アルバイトニュース)に掲載された僕の文章です。

何度も書きますが、当時の学生は、普通にアルバイトをしていました。
僕も良く、アルバイトをしていました。
アルバイトニュースには大変お世話になったので、アルバイトニュースに僕の文章が掲載されたことは嬉しかったです。

「タクシードライバー」に関してはアメリカンニューシネマの傑作として多くの人々から評価されている映画だと思います。

この「タクシードライバー」に対するアンチテーゼ的な映画として、アメリカンドリームを体現する

「ロッキー」が製作されたと思います。

僕は、「ロッキー」も良い映画だと思いますが、アメリカンニューシネマの傑作、「タクシードライバー」も良い映画だと思っています。

学生時の頃は、社会に対する嫌悪感とかあったので、この「タクシードライバー」という映画には当時、シンパシーが湧いていました。

ただ、この映画を見て、タクシーの運転手の仕事に就く人はあまりいないかもしれません。

というわけで、アルバイトニュースを愛読している貧乏学生さんに、おもしろおかしく、読んでいただいて、もし、この映画のビデオをレンタルビデオ屋さんで手にとって頂ければと思い、この文章を書きました。

以上、「土曜の夜はこれを借りろ」⑨(タクシードライバー)
フォローワーさん1992人到達記念、1992年に書いていた文章

くだらない内容ですが、ブログに載せます。







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