2015年5月13日水曜日

「土曜の夜はこれを借りろ」⑫(ドブ鼠作戦)

「土曜の夜はこれを借りろ」⑫(ドブ鼠作戦)
フォローワーさん1992人到達記念、1992年に書いていた文章

 Twitterのフォローワーさんが1992人に到達したので、僕が1992年に書いていた文章を公開しています。

 今回、紹介するコラムは、日本映画界の匠、岡本喜八監督の「ドブ鼠作戦」を題材にした映画コラムです。

以下です。

 ブルーハーツの名曲に「リンダリンダ」というのがあった。
ドブネズミみたいに美しくなりたい

と歌い始められる「リンダリンダ」は訳のわからん高揚感を若者達に与えたことは間違いない。
 それなら、この「ドブ鼠作戦」はどうだ。この映画を観て笑いをこらえられず、仕方無く最後は馬鹿にしてしまうような奴は、おそらくこの世に生を享けたことが神様の過ちであった奴に違いないぜ。
 この映画は独立愚連隊シリーズの三部作の最後の作品だが、どうにもならない現状から逃げ出し、生き続けようとするバイタリティーは前の二作とは比較にならないもので、そこにドブ鼠作戦と名付けられたドブ鼠たる所以がある。砂塚秀夫が中国兵を騙して敵から逃げ出すシーンの圧倒的センスの良さ、上巻が失敗を犯し軍法会議にかけられ処刑されそうになったときに、「生きてりゃそのうちいいことありますよ」という捨てセリフを吐いて上官を連れ出し逃走を図る佐藤充のカッコ良さ。ドブ鼠達には生きている誇りがある。だから、彼らの逃げ出す方向は常にプラスの向きであり、そこにはいつも夢があるのだ。
 ブルーハーツがリンダリンダとひたすら憧れの女性を夢見て歌い続けたように、二十年前、岡本喜八はひたすら広がる空と吹かれる風を追いかけ続け、ドブ鼠作戦というB級映画を撮っていたのだ。
 どうだ。

以上が、「an(デイリーアン=日刊アルバイトニュース)に掲載された僕の文章です。

何度も書きますが、当時の学生は、普通にアルバイトをしていました。
僕も良く、アルバイトをしていました。
アルバイトニュースには大変お世話になったので、アルバイトニュースに僕の文章が掲載されたことは嬉しかったです。

僕が何故、この「ドブ鼠作戦」というB級日本映画を題材に選んだかというと、僕が学生時代に所属していたサークルの仲間や後輩が、北海道の最果ての地まで遠征に行って、テレビの番組に出演しました。

その番組の中で、サークルの後輩がブルーハーツの「リンダリンダ」という歌を歌っていたので、なんとか、自分の中で、自分のサークルでの活動と、後輩のサークルでの活動を辻褄を合わせようと思い、日本映画の名匠、岡本喜八監督の「ドブ鼠作戦」という映画を引き合いに出して、この映画コラムを書きました。

多くの学生は、学生時代に、サークル活動なり、男女恋愛なりに精を出すと思います。
男にとっての恋愛が、憧れの女性への一方的な想いになることは良くありました。

学生時代に女性アイドルの追っかけをしたりする人もいると思います。

学生時代に、登山や川下りに情熱を注ぐのも、山や川などの自然に対する熱い想いから、発生しているのかもしれません。

という訳で、学生時代にサークルで山や川に赴くのと、自分が憧れる女性アイドル歌手の追っかけをするのも本質的には変わりはないと僕は個人的には思っています。

上記のことをなんとか言いたかったので、この映画コラムの題材に岡本喜八監督の「ドブ鼠作戦」を選びました。

以上、「土曜の夜はこれを借りろ」⑫(ドブ鼠作戦)
フォローワーさん1992人到達記念、1992年に書いていた文章。

くだらない内容ですが、ブログに載せます。












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