2017年7月10日月曜日

「空白の5マイルを考える」



「空白の5マイルを考える」

 先日、早稲田大学探検部のOBである角幡唯介氏のデビュー作、「空白の5マイル」を読み直してみました。

 「空白の5マイル」は渾身の思いを込めて書かれている本ですが、悲しい出来事も沢山出て来ます。

 早稲田大学のカヌークラブの方の、ヤルツァンポ川支流での遭難事故のことについてもページを割いて書かれています。

 僕は、この本に出てくる、ヤルツァンポ川支流での遭難事故の映像を見てしまっているので、「空白の5マイル」を読むことは僕にとってはとても辛いことでした。遭難事故の映像は、本に出てくるよりショッキングな映像でした。角幡氏も映像は見ていると思いますが、きちんと自分の中で映像を消化してから、本を書かれていると思いました。

 角幡氏の筆致により、まだ救われていますが、ヤルツァンポ川支流での遭難事故のことは、NHKも関わっていて、メディアと、探検冒険行為という大きな問題を突きつける事故だと僕は思っています。

 角幡氏は、きちんと供養するような気持ちを持って、「空白の5マイル」を書かれているような気もして、本を書かれる契機も本を書かざろうを得ないという大きな力を感じました。

 冒頭の、世界最大のツァンポー峡谷が、まるで、赤いドレスを着た金髪美女が胸をはだけて、10代の若者にこちらに来なさいと手招きしているかのようだったという比喩については少し下品なところもあったかと思いますが、早稲田大学探検部の活動が、10代後半から20代前半に盛んに行われることを考えると、上記の比喩も、的外れではないような気もします。

僕も上記の比喩を参考に、文京区の渓谷、茗荷谷が50目前の中年男にとってはまるで、ミニスカートを履いたJDが脚を○○げて、こちらに来なさいと手招きしているかのようだとの意識を持って、茗荷谷界隈に実際に赴き長い間、ブログを書いています。

 角幡氏の調査能力、実際に現場に行った行動力がこの本を良くしている第一の要因だと僕は思っています。

 僕も可能な限り、角幡氏の調査能力、行動力は見習いたいと思っています。

 純粋に早稲田大学探検部の活動のことをここまでしっかり形に残して書いている本は少ないと僕は思っています。

 これだけ厚い本をデビュー作で書かれて、どこにこれだけの本を書くエネルギーがあるのかなとも思ってしまいますが、「空白の5マイル」は探検冒険文化活動の歴史に残る本だと僕は思っています。

 その後の角幡氏の著作はあまり読んでいませんが、文筆活動も本当に大変だと思います。

 探検冒険文化活動を文章にすると、読む方はおもしろいのですが、書く方はものすごく大変なような気もしています。

 時には、くだらない文章でも読んで気晴らしをされれば良いのだがなと思っています。

 あまりにも「空白の5マイル」がすごい本だったので、角幡氏はその後大丈夫かなと思いブログを書いてみました。

 以上、「空白の5マイルを考える」

ブログに載せます。



 

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