Twitterのフォローワーさんが1992人になったので、僕が1992年に書いていた文章を公開してみます。
アルバイト情報誌「デイリーアン」におすすめ映画評論のようなコラムを書いていました。
コラムのタイトルは「土曜の夜はこれを借りろ!!」
でした。
当時はレンタルビデオが全盛の頃で、若者は皆、レンタルビデオ屋さんで、映画のビデオとか借りて、週末を乗り切っていました。
僕が「an」に書いた映画コラムの題材にした映画の一つは、
「アタメ!!」という映画でした。
以下、「an」に掲載された僕の文章です。
最近、赤ら顔の男がめっきり減ってきているのはどうしたことだろうか。みんな燃えてくるものがないのだろうか。そりゃあ、女の子からすればキレイな顔した男の子がかわいいんだろけど、やっぱり男に生まれたかぎり、たまには頭に血を昇らせるぐらいの血の騒ぎっているのは欲しいものである。
だいたい頭というのは首から繋がっていているものであって、その姿っていうのはある意味で非常に男性的なのであり、その頭に血が昇らないっていうのはやはりヤバイのだ。それは簡単に言ってしまえば精神的インポだということになる。
この「アタメ!」という映画はそんな閉塞的状況に生きている現代の男性たちへの叱咤の映画だ。主人公はラテンの血の注入された燃えたぎった頭を持つ若者。舞台は情熱の国スペイン。彼は若い時に孤児院に引き取られ、以来、精神病院に入院。二十三歳にしてようやく退院を許され、憧れの女性の元へ。振り向いてくれない彼女へあの手この手でアタックしても彼女はソッポを向いたままだったてんで、最後の禁じ手「アタメ!」によって彼女をモノしてしまう、というお話である。
まあ、今の日本じゃいろいろと障害は多くこう簡単に「アタメ!」とはいかないだんろけど、そんな弱気の人は「アタミ」の温泉でも入って、「アタマ」に血を昇らせればちょっとは気が触れて、「アタメ!」、っていう言葉ぐらいは叫べるかもしれないのである。
以上が、「an」(デイリーアン=日刊アルバイトニュース)に掲載された僕の文章です。
当時の学生は、普通にアルバイトをしていました。
僕も良く、アルバイトをしていました。
アルバイトニュースには大変お世話になったので、アルバイトニュースに僕の文章が掲載されたことは嬉しかったです。
アルバイトをせざるを得ない貧乏学生たちに良質な映画を見てもらい、日々のアルバイトの疲れを週末にレンタルビデオでも見て、精神的疲れを解消してもらいたいと思い、良質な映画の映画評をおもしろおかしく書いていました。
「アタメ」という映画も、僕が当時、観ておもしろかった映画だったので、紹介する映画の一つに選んでいました。
毎日、毎日、学業とアルバイトに追われる、苦学生にはせめて週末だけも、おもしろいことを考えてもらえれば思っていました。
以上、「土曜の夜はこれを借りろ」フォローワーさん1992人到達記念、1992年に書いていた文章
くだらない内容ですが、ブログに載せます。
0 件のコメント:
コメントを投稿