2014年8月22日金曜日

「テレビの報道特集番組(テレビドキュメンタリー)の見方」

「テレビの報道特集番組(テレビドキュメンタリー)の見方」

 普通の家庭にも、一人暮らしの家にも大抵、テレビはあると思います。
 テレビでは、ニュース番組が良く放映されてます。
 時には、報道関連の特集番組も放映されてます。
 僕は20代の頃、テレビの報道番組の制作に参加していたことがあります。
 テレビ番組の制作るする会社、日本電波ニュース社に所属して、番組作り、主に取材VTRの編集作業に従事してました。

 有名な番組ではTBSの報道特集などの番組の制作に参加していたこともあります。
 報道特集では、当時カンボジアに派遣された、民主化選挙ボランティアの中田厚仁さんのカンボジアでの活動を追った、特集番組の編集に参加していたことがあります。
 赤坂にある編集室で毎日、毎日、カンボジアから送られてくる、取材VTRを見ながら、カット表を書きながらVTRの編集をすることは、非常に消耗する作業でした。
 莫大な量のVTR(そのままだったら300時間分くらいありました)から番組枠の50分位の番組に編集する作業は、目を酷使しますし、明晰な脳の状態も必要で、編集室に篭って作業するのは、本当にきつい作業でした。

 編集室の近所にあるTBSの社屋に行って、報道特集の部署に行くと、鬼瓦顔で有名だった料治直也さんが当時はいました。取材VTRを編集したVTRを持って、報道特集の部署に行くことは自分たちの仕事の成果を何とか認めてもらえるかなと思い、楽しみでしたが、大抵は編集したVTRの手直しの指示ばかりで、落ち込んだものでした。

 でもその手直しの過程があったからこそ、一番組はよりクオリティの高いものに仕上がったのだと思います。

 報道特集などは1時間の番組ですから、制作まで長い時間がかかります。
 事前の綿密なリサーチ、リサーチを元にした丹念な取材、取材ビデオからの丁寧な編集。その制作過程はテレビを見ている人からは想像もつかないような、緻密で険しい作業工程があるのです。

 テレビの報道番組の特集を見る方は、事前に新聞などで、番組をチェックしてから観てみると、得るものも違うと思います。

 特に自分の関心のあるものや、自分の立場に関わるものは録画することをオススメします。

 一つの番組を作るまでに多くの人出、莫大な労力がかかっています。

 家にテレビがあれば無料で、貴重な番組を見られるわけですから、番組から得られるものも多いと思います。特に報道番組の特集は、制作する側もかなり力が入ってます。志を持った制作者たちが作った番組も沢山あります。

 僕の経験では、報道関連の特集番組の制作に参加している方々は、かなり真面目な方が多かったです。制作に参加するだけでも得られるものは沢山ありました。

 テレビ業界は一見、華やかな世界に見えますが、それは画面上だけです。番組作りに参加している人たちは、番組の制作中は、ほとんど、制作現場に篭って、番組を作ってます。

 スタジオの装飾やキャスターの服装などは、華やかですが、お茶の間に届けることを考慮してのものです。

 テレビの報道番組を観る際には、制作者の熱意も考えて、観てみると、得るものも違うと思います。

 僕が最近観た番組ではNHKの三陸鉄道の番組が印象に残ってます。

 やはり、きちんと被災地に赴き、しっかりと取材している番組は、カメラワークも冴えているし、編集も、しっかりしてました。伝えるための使命感、良い番組に仕上げたいという、制作者の熱意も視聴者に伝わってきます。

 映像、音楽、編集。総合力で三陸鉄道の番組は優れてました。

 僕がテレビ業界で働いていた頃はNHKと一緒に仕事をしたことはありませんでしたが、会社を訪問したことは何度かありました。渋谷にあるNHKの社屋はとても立派ですし、様々な人が働いてました。

 人によって好き嫌いはあるかと思いますが、映像関係に関心のある人ならNHKの番組はクオリティが高いと感じるのは普通の感覚のような気がします。

 残念ながら、僕は長い時間TVモニターの前に座っていて、体力が異常に落ちて、病気になり、結局テレビ業界を辞めてしまいましたが、僕の1年ちょっとのテレビ業界で働いていた経験から報道番組がかなり真面目な人たちによって制作されていて、番組はお茶の間の皆さんに不快な気持ちを抱かせないように番組は丁寧に作られていることをブログに書きます。

以上、「テレビの報道特集番組(テレビドキュメンタリー)の見方」

ブログに載せます。

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