「高校時代の漢文の先生の思い出」
僕が10代の頃に通っていた、都立高校には、多くの良い先生の方々がいらっしゃいました。
高校時代の先生からは多くのことを学びました。
世界史の先生から、井上靖の「蒼き狼」を教えていただきました。
世界史の授業で教わり、僕も文庫本を購入して、「蒼き狼」を読んだ記憶があります。
西域ものを沢山書いている、井上靖との出会いは、高校時代の世界史の授業でした。
漢文の先生もとても良い先生で、理系教育が盛んな学校での、漢文の授業は本当におもしろかったです。
漢文の先生は、学校の校長先生でしたが、授業中は威張ることなく、楽しい授業をされていました。
漢文の授業で教わったのが、杜甫などの漢詩です。
漢詩を、返り点をつけて、読む授業だったと思いますが、漢字で出来ている漢詩を読む授業はおもしろかったです。
僕が早稲田大学に進んでからも中国語を選択したのは、高校時代の漢文の授業で漢字に沢山触れていたからだと思います。
漢文の授業がとてもおもしろかったので、杜甫の漢詩なども現在でも覚えています。
現在、僕が、松尾芭蕉の奥の細道に出てくる、
五月雨を 集めて早し 最上川
を真似て、
震災本を 集めて早し 神田川
の句を詠み続けているのも、杜甫に傾倒していた松尾芭蕉の影響がとても強いのだと思います。
この年になってようやく気づいたことですが、10代の頃学んだことは年齢を経てからじわりじわりと、湧き出てくるものだと思います。
この年齢になって、ようやく、高校時代にいろいろと勉強を教えていただいた先生方に感謝する気持ちを持てるようになってきました。
以上、「高校時代の漢文の先生の思い出」
ブログに載せます。
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