「インド・ネパール・チベット料理屋さんでの会合で拝見した日記」
吉澤さん
先日は本当にありがとうございました。
僕も本当に楽しい時間が過ごせました。
まるで早稲田大学探検部の部室にいるような気分になりました。
吉澤さんのチベットカイラス行の際の日記ですが、
「日本の探検家たち」(未知への挑戦) 西堀栄三郎記念 探検の殿堂 NHK出版
という本に、梅棹忠夫さんの書かれた探検についての文章に以下のようなことが書かれています。
「49人の探検を選ぶにあたって」梅棹忠夫
「探検家は探検した地域について報告をおこなう義務がある。いくら未知の地域にわけいったとしても、報告がなければ、なにをしたのかを知るすべがない。ただし、ここにいう報告とは、かならずしも報告書という体裁をとったものでなくともよい。日記、写真、地図、紀行文など、どのようなかたちでもよいわけであるが、知的に考察されたもので、人類の知識の蓄積にくわえられるべき質のたかさをもつものでなければならない」
以上のようなことが書かれています。
吉澤さんはあれだけ、手帳にびっしりときちんとした字で日記を書かれていて、梅棹忠夫さんのおっしゃる探検の報告になるのではないかと僕は思いました。
実は僕がチベットに行った際には、僕はほとんどと言って良いほど、記録が出来ませんでした。
本来なら報告書作成のために、探検する現場に自分で赴き、記録を書かなければいけなかったのですが、僕はそれが出来ませんでした。
僕は吉澤さんの当時の手帳は探検の報告になっているような気がしたので、日記に興味がありますとメールに書きました。
来年、探検部の同世代で会うことがありましたら、僕も出来る限り参加させていただきたいと思っています。
なんとか都合をつけて参加させていただきたいと思っています
どうぞよろしくお願いいたします
上原 和明
上原さん
一昨日のメールありがとうございます。梅棹忠夫さんの言う探検の報告にあたるのではないかと貴兄に言っていただき、何とも面映ゆい思いがして恐縮してしまいました。10代の学生が素直かつ率直に記録はしていますが、知的な考察とはかけ離れていて、お恥ずかしい限りです。
あの部室も時代もよかったですし、モモも美味しかったですし、中島さんも当時から変わっていませんでしたね(小生も周りからよくそう言われます)。探検部出身者は持ち前の好奇心によるものか、気持ちが若いのだろうと思います。
このあいだのOB会がきっかけとなって、来年また僕らの世代で集まると思いますので、その際はお声がけします。明日あたりから本来のこの季節らしい寒さになるようですので、お互いに気を付けましょう。では、また。
吉澤さん
吉澤さんのチベットカイラス行の日記が探検の報告になるかについては、僕は探検の報告になると思います。
知的に考察されているかは、僕は日記を読んでいないので何とも言えませんが、
吉澤さんの書かれる文章は知的に考察された文章だと僕は思います。
僕の体調を慮っていただきありがとうございます。
これから寒さも厳しくなるかもしれません。
吉澤さんもお体に気をつけてお過ごしください。
来年の同世代の集まりの際にもお声かけいただければ、
なんとか参加させていただきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
上原 和明
以上のようなメールのやり取りをしました。
早稲田大学探検部について回る問題に探検をして、報告を残すというものがあります。僕は探検をして記録をすることが報告書の基本だと思っていますが、日記も報告になると思っています。
僕はチベットに行った際にはポジフフィルムで写真を撮って記録(報告 スライド)を残したつもりでしたが、スライドはどこかに紛失してしまったようです。残念に思っています。
僕は早稲田大学探検部時代に文章による記録はほとんど書けなかったので、その後も活字メディァには進まずに、映像関係のメディアに大学卒業後進みました。
早稲田大学探検部の現役時代に、探検をして、文章として記録を出来るかどうかは大学卒業後の人生でも大きな岐路になるような気がしています。
以上、「インド・ネパール・チベット料理屋さんでの会合で拝見した日記」
ブログに載せます。
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