2024年6月16日日曜日

「荒川岳山行」

 「荒川岳山行」

僕は早稲田大学在学中に名門サークル「探検部」に所属していていました。

  「探検部」では20キロ近い、ザックを背負って、3000m級の山の登山をすることがあるので、東京にいるときも、山行を想定してトレーニングをしていました。

  僕らの学生時代も重い荷物を背負ってのウォーキングの練習(歩荷)がありました。

  僕が大学2年生の時の秋合宿で南アルプスの名峰群、荒川岳山行の合宿があり、僕もその合宿に参加することになり、歩荷の練習を東京で行いました。

   荒川岳山行の際の写真はこちら

 


  早稲田大学の近所にはなかなか、歩荷の練習が出来る場所がありませんでしたが、荒川岳山行の際にリーダーになった先輩、早稲田大学探検部32期の船越通暁さんは、プレ合宿として、東京都新宿区にある早稲田大学から、横浜の港の見える丘公園までを、重さ20キロのザックを背負っての歩荷を言い出しました。

  当時はグーグルマップなどなかったので、どのくらいの距離があるのかも分かりませんでした。

  現在ではグーグルマップで調べられるので、調べてみましたが、約35kmほどあるみたいです。

  人間の歩く速さは時速4kmくらいと言われていますから、単純計算で、新宿区の早稲田大学から神奈川県横浜市の港の見える丘公園までの35kmを歩くのに、約9時間かかるということになります。

  僕たちは土曜日の夜の9時ころに早稲田大学の大隈講堂の前を出発して、横浜の港の見える丘公園を目指して歩き始めました。

  途中までは、参加者全員、仲良く歩いていましたが、歩く距離が増えるにつれ、参加者の疲労度も変化してきます。

  そもそも、体力には個人差があり、35kmの行程を、皆で同じスピードで歩くことは無理がありました。

  途中から、参加者はそれぞれの体力に合わせて歩くことになり、34kmのウォーキングは個人行となりました。

  僕も個人行になりましたが、途中で眠くなったので、公園で野宿。

  翌朝、起きて、国道1号線をとぼとぼと歩き始めました。

  神奈川県に入ると、京浜東北線の駅が目に入り、歩くのを止めて電車に乗りたいという思いに駆られましたが、なんとか、歩き通して、横浜の港の見える丘公園に到達。

  横浜の港の見える丘公園に到着したのは、午前11時頃だったと思います。

  港の見える丘公園に到達しても、探検部員は見当たりません。

  そのまま、京浜東北線に乗り、帰京しました。

  山行のためには、やはり、きちんとしたトレーニングは大事なのだなと思いました。

  山は地形も複雑で、地形図を読む技術も必要ですし、天気も変わりやすく、天気図を読む技術も必要です。様々な技術があってこその山行が多いと思います。

  山行をしたい人は多いとは思いますが、やはり、きちんと準備しての山行でないとトラブルに巻き込まれる可能性はあると思います。

  ひ弱な東京人が南アルプスの3000m級の名峰、荒川岳のような山行をする際には、東京都内での山行の準備は、必要でした。

  以上、「荒川岳山行」

  ブログに載せます。

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