2015年5月27日水曜日

銀杏企画三丁目の掲示板2008⑤「現代の姥捨て山」

銀杏企画三丁目の掲示板2008⑤「現代の姥捨て山」
フォローワーさん2008人到達記念、2008年に書いていた文章。

 Twitterのフォローワーさんが2008人に到達したので、僕が2008年に書いていた文章を公開してみます。
 心の病気の人たちを支援する、福祉施設、社会福祉法人、本郷の森、銀杏企画が運営する「銀杏企画三丁目の掲示板」に書き込みをしていました。
 ネット掲示板に関する本を読んでいたら、掲示板への書き込みの文は書き込んだ人間に著作権があるとのことでしたので、「銀杏企画三丁目の掲示板」への僕の書き込みをそのままブログに載せます。

掲示板でのハンドルネームは麻雀の役、国士無双でした。

ハンドルネームの由来はこちら→http://uedon.blogspot.jp/2014/10/blog-post_44.html

投稿タイトルは、「現代の姨捨山」です。

以下です。

今晩は、国士無双です。

椿三十郎さん、ご自分の主張誠にご立派だと思います。 これからも是非、巨悪と闘って下さい。

三八さん、お久しぶりぶりです。 三八さんが以前おっしゃっていたように、国士無双は又、昇給しました。 お元気なようで何よりです。

さて、自立支援法に関する面白い記事見つけましたので投稿します。

多田富雄の落葉隻語  現代の「姨捨」を憂える

わが心 慰めかねつ 更科や 姨捨山に 照る月を見て

ひとり山に捨てられた老女が、皓々(こうこう)と照る月光の下で悲しみの舞を舞う能の名曲「姨捨(おばすて)」。同じく深沢七郎の小説「楢山節考」では、捨てられたおりんばあさんの悲劇が涙を誘った。「姨捨」には、中世農民の貧困という背景があった。 そんな世には二度としたくないと誰もが思う。しかし今、国の政策としての「姨捨」が平然と行われている。

明治以来昭和に至る日本は、富国強兵によって国の近代化に成功したが、民意を無視して侵略戦争に突入し、敗戦の苦難を国民に強いた。これを作家小田実は「棄民」と呼んだ。

戦後の昭和は、捨てられた国民が決起して、民主、平和、平等など、人権を回復した歴史、つまり棄民が復権した時代であった。憲法にも国民の「生存権」が明記された。
それがまたまた危うい事態になっている。国民はまた捨てられようとしている。

「棄民」は、誰もが気付くように始められるものではない。気付かぬうちに、弱いもの から捨てられてゆく。気付いたときはもう遅い。だからどんな微(かす)かな棄民の動き でも敏感に察知して食い止めなければならない。その初期の徴候と思われる事が最近頻発している。リハビリの日数制限はその好例である。リハビリなんてと見過ごしてはならない。こんなところから、棄民が始まっているのだ。

私は脳梗塞(こうそく)の後遺症で、右半身の完全な麻痺(まひ)と言語障害となり、 車椅子(いす)生活を余儀なくされている。私のような重い障害を負った患者は、残っている機能を維持するため、リハビリを欠かすことはできない。中止すれば、寝たきり になる。リハビリがそれを防ぐのだ。

そのリハビリが、一昨年から日数で制限されてしまった。制限日数を越えた者は、介護保険で老人ホームのデイケアに行けというが、専門のスタッフもいないところで、リハビリなんかできない。その証拠に、いうことを聞いて介護保険に移った患者の七割以上が、リハビリを諦(あきら)めてしまった。

診療の報酬を決めるのは厚労省の権限だが、診療の制限までする権限はないはずだ。治らないからやめろというのは、死ねということに他ならない。残された機能を維 持するのは大切な治療だ。やめてしまえというのは、糖尿病のインシュリン投与を中止しろというような乱暴なやり方ではないか。

治療を拒否された患者は、「リハビリ難民」と呼ばれた。しかし度重なる請願に関わらず、救いの手は差し伸べられなかった。「難民」は一転して「棄民」になってしまった。 現代の「姨捨」に他ならない。


こういう事態を憂慮して、私は「診療報酬を考える会」の仲間と一緒に、二ヶ月間に 四十八万人あまりのリハビリ制限反対署名を集めた。私は車椅子を押してもらって、 支援者とともに、厚労省に署名簿を手渡した。

 まず力の弱い、回復の見込めない障害者、老人、患者が捨てられた。治らない患者
を治療するのは無駄だから、死ねという乱暴なやり方だ。「姨捨」とどこが違うのだろう。

国が崩壊すると難民が出る。同じく国の行政が破綻(はたん)すると、同じく難民が出る。「医療難民」である。それが「棄民」まで作り出せば、逆に国を崩壊させるだろう。 まさに「わが心、慰めかねつ」である。

(免疫学者)
20080312  読売新聞)

以上です、自立支援法、知らぬうちに、弱者切捨てを行っているのかもしれません。されど、何とか前向きに行きましょう!!

椿三十郎さんの思想は別に危険だと思いません。椿三十郎さんと同じような考えを持 っている方、多くいらっしゃると思います。国士無双が書き込むのも僭越ですがどう か、ご自分の生き様誇りにし、これからも闘って下さい!!

ブルーアイズさん、国士無双は、この掲示板から去るようなことは無いので、ご安心を。
昨日、今日と銀杏は楽しい旅行だったと思いますが、書き込み楽しみにしています!!

以上が、僕の「銀杏企画三丁目の掲示板」への書き込みです。

この書き込みでは、力の弱い障害者に対する国の対応が、昔の「姨捨山」の状況に似ているのはないかと、読売新聞の記事を引用して書き込みをしています。

当時は、障害者自立支援法が成立した時期だったので、国の障害者に対する政策が、弱者切り捨ての政策なのではないかと問題提起しました。

ただ、この書き込みは、心の病気を抱えた就労希望者の中の、障害者問題に非常に関心のある特定の方向けに書いた書き込みでした。

就労希望者の中にも、物凄い、問題意識を持っている人もいたので、書き込みをしていました。

以上、「現代の姨捨山」

くだらない内容ですが、ブログに載せます。





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