「早稲田大学探検部のさびしんぼうたち」
僕は早稲田大学在学中に探検部という名門サークルに所属していました。
上級生に当時、コンゴに恐竜を探しに行った高野秀行さんがいました。
僕は下級生で、コンゴ隊がビックプロジェクトを行っているので、探検部はガランとしていて、自分たちの好きな活動をすることもできず、ひたすら、地方から出てきている貧乏先輩方の雑用、地方から出てきている、貧乏後輩の面倒見で追われて、自分の好きな活動はほとんど出来ませんでした。
早稲田大学まで来て、名門サークル探検部に入部するような学生は自意識が強く、自分の世界観を持っている学生が多かったです。
特に下級生は、高野秀行さんのコンゴに恐竜を探しに行ったことを書いている本を読んで、早稲田大学探検部に入部してきた連中も多かったです。
下級生は、高野さんのような活動をしたかった人も多かったと思います。
地方の名門高校出身者が多く、早稲田まで来て、何かをしなくてはならないという学生が多く、東京出身の僕は自分の活動を犠牲にして、探検部員の方のためにいろいろな雑用をしていました。
僕は早稲田大学の近所の喫茶店(coffee spot Rey)でアルバイトをしていましたが、そこにも、探検部員の方々も良くご飯を食べに来ていました。
地方から出てきていて、一人暮らしをしている学生が多く、人恋しい学生の方が多かったように思います。
探検部員の聴いている曲も中島みゆきとか吉田拓郎、イルカ、かぐや姫など、フォークソング系の曲が好きな人が多かったです。
地方にいた頃は、名家や良家の方が多く、東京に出てくると、なかなか東京で認めらない自分の小ささに我慢できない方も多かったように思います。
飲みに行くのも、高田馬場か池袋、せいぜい新宿止まり。
若者の街、渋谷などに進出していた探検部員は皆無に等しかったです。
おじさんみたいな探検部員の周りに集まる女子学生も精神年齢の高い方ばかり。キャピキャピしたギャル系の女子は探検部員の周りにはほとんど集いませんでした。
多分、今から思い返すと、皆、女性恐怖症系の男子学生が集まっていたのだと思います。
僕も女性恐怖症ですが、同じような連中が集まっていたので、気が合い、似たような活動をしていたのでしょう。
そんな女性恐怖症軍団探検部の長を勤めていた高野秀行さんと一緒に仕事をしたことが一度ありました。
仕事はアルバイト情報誌デイリーアンにコラムを書くという企画でした。
主催者は高野秀行さんの学部の友達でした。
僕は学生時代に映画を沢山観ていたので、デイリーアンの読者向けに普通にレンタルビデオ屋さんで置いてあるような映画紹介のコラムをなるべく面白おかしく書きました。
映画コラムはデイリーアンに掲載されたみたいです。
先日、昔の文章を読み返してみましたが、面白い文章もありました。
学生時代は、何事も面白おかしく、考えられていたのだなと、思いました。
社会派のドキュメンタリーの制作などに携わると、スタッフの世界観に合わせなければなりません。
自分の世界観だけで、仕事をするのは学生時代までだと思います。
会社に入れば、会社の価値観があります。
会社では会社の価値観で、仕事をしなくてはいけなくなると思います。
僕の昔の友達は自分の価値観で、ものを書いたり、写真を撮ったり、動画を撮影したりしたい人が多いので、フリーランスになっている人も多いですが、なかなか、自分の価値観だけで仕事をするのは難しいと思います。
会社で稼いで、もう会社に尽くす必要のない人は、フリーで自分の好きなように、自分の価値観で、仕事をしていくのかもしれませんが、多くの人は会社なり、組織なりの価値観で仕事をしないといけない人が多いと思います。
政治的スタンスでも、自民党系の会社、民主党系の会社、公明党系の会社、共産党系の会社、様々あると思います。
原発問題一つとっても、それぞれの、政治的スタンスが必要になってくるのかなと思います。
原発問題ひとつとっても、早稲田大学探検部の連中がひとつにまとまるのは不可能でしょう。
以上、「早稲田大学探検部のさびしんぼうたち」
くだらない内容ですが、ブログに載せます。
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