2021年11月28日日曜日

「‘88 夏 チベット探査計画書 はじめに」

 「‘88 夏 チベット探査計画書 はじめに」

  僕が早稲田大学探検部2年生の時に隊長を務めたチベット探査隊の計画書の文章をブログに載せたいと思います。

  最初は、導入の「はじめに」という文章です。

  以下のような文章でした。

 「はじめに」

  コンゴへの大遠征隊もほとんどのメンバーが帰国し、探検部もようやく落ち着いてきた中、今夏の海外プロジェクトの一つとして計画されたのが私たちのチベット探査である。チベットと言えば昨年の幹事会でコンゴと共に、2大プロジェクトに決定され、昨年の春に木村先輩、坂下先輩が、夏に中島先輩、後藤、斉藤がそれぞれ探査を行っており探検部にとってもなじみの深いフィールドである。過去の先輩方は政治問題や、遊牧民の生活調査などについて、しっかりした視点からアプローチをしており、その業績は私たち後輩の立場から見ると驚嘆するものがある。そのような探検実績のあるフィールドを、私たちが今回活動の場として選んだ理由は、当初は単なる行きたいという好奇心からのみであった。しかし、先輩の報告記録を読んだり聞いたりしていくうちに、チベットがいかに魅力的なものであり、先輩方が力を注いできたかがわかり、先輩方の探査の不十分な点を補足するような活動もしたいと思っている。今回の目的は、基本的にカイラスに到達することであるが、先輩方の資料のおかげでチベットに関する予備知識が豊富にあるので、カイラスまでの行程の中、又、カイラスに着いてからも、チベット人の生活や、3月に暴動が起きて以来門を閉ざしているチベットの状況など、あらゆる事に対し貪欲に目を向け、できるかぎり多くの情報を集めてきたいと思っている。

  以上が僕が早稲田大学探検部2年生の時にチベット探査計画書に書いた「はじめに」という文章です。

 ブログに載せておきます。

 

 

 

 

 

 

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