「ジハード大陸を読んで」
昨日、毎日新聞の記者である服部正法氏の著書、「ジハード大陸」という本を図書館で借りて読みました。
図書館で借りてみると、分厚い本で、これは読むのが大変そうだなと思いましたが、読んでみると、文章は読みやすく、300ページを超える本もあっという間に読めました。
プロローグには早稲田大学探検部のことも書いてありました。服部氏の 早稲田大探検部時代の、アフリカ行のことも書かれていました。
服部氏は19才のときに、アフリカのザイール川を丸木舟で航下した経験を持っています。
僕も服部氏とは学生時代に話をした経験があり、下級生ながら活動力があり、会話をしていても、頭の良さを感じさせる方でした。
早稲田大学探検部時代から目立つ方で、能力の高さを感じさせる方でした。
本では、服部氏が、毎日新聞のヨハネスブルク支局長としてヨハネスブルクに赴任して以来の、アフリカのイスラム過激派、ジハーディスト関連の取材したことが書かれています。
支局長時代には、ISによる2015年のシャルリーエブド襲撃事件、後藤健二さんらの殺害事件、パリ同時多発テロ事件などが起きていて、身の危険を感じながらの取材活動だったようです。
アフリカという地でのイスラム過激派、ジハーディストの活動を取材して記事を書いたものが本書になっているようです。
本を読んでみると、アフリカの地での取材活動の大変さが多く書かれています。
ソマリアのモガディシオでは5人の護衛をつけての取材活動を経験したりして、本を読んでいるだけでも、取材活動の怖さが伝わってきました。
サハラ砂漠では、舗装された道のない砂漠をランドクルーザーで移動したりして、アフリカでの取材の大変さがひしひしと伝わってきます。
その他にも自分がインタビューをしたイスラム過激派の人間が取材後に殺害されていたり、危険と隣り合わせの取材活動をしていたことが分かります。
僕もイスラム過激派のことはテレビ、新聞報道で知っていて、恐怖感を持って報道を見ていましたが、服部氏は当時、現場に行っての取材活動をしていたようです。
アフリカの地で、きつい取材活動をしていたようです。
本では現地での取材とともに、アフリカの歴史のことも書かれています。
世界史の中で、アフリカが出てくることは少なく、高校などで学ぶ世界史でもアフリカのことはあまり出てこずに、ヨーロッパ、東アジア中心の世界史で、アフリカは、添え物のような感じで世界史に登場していると書かれています。
僕も大学受験で世界史を選択したので、世界史は勉強しましたが、アフリカ史に関することはほとんど勉強しなかったと思うし、僕もアフリカのことに関しては無知であることが分かりました。
アフリカの抱えている苦悩も本を読んでいると分かりました。
僕の知らない世界のことが書かれているので、とても勉強になる本で、本を読んで良かったと思っています。
早稲田大学時代に早稲田大学探検部に所属していただけあって、きちんときつい現場に赴いての取材の記録で本を読んでいても現場の臨場感が伝わってきました。
本の中ではご家族への気持ちも書いていて、危険と隣り合わせの取材活動をしている自分を、心配をするご家族への思いもきちんと書いてありました。
自分が何か、危険が想定される活動をする際には、自分のご家族の方々の心労もあり、自分の命とは自分だけのものではなく、多くの方から心配されるものであることも分かります。
これから何か、危険な活動をしようとしている方々は良く知っていた方が良いことだと思いました。
昨日、毎日新聞の服部正法氏の著書、「ジハード大陸」という本を読んでみたので、本を読んでの感想を簡潔ですが書いてみました。
以上、「ジハード大陸を読んで」
ブログに載せます。
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