「極夜行を読んで」
先日、文京区立図書館で長い間、予約待ちしていた、角幡唯介氏の著作、「極夜行」を借りることが出来ました。
今日、本を開くとあっという間に読んでしまいました。
「極夜行」の冒頭は、著者の奥さんの出産シーンです。
産みの苦しみに耐える奥さんの出産シーンが描かれています。
僕は結婚もしていないし、子供もいないので、出産の場面に立ち会ったことはないので、女の人が子供を産むとは本当に大変なこと、痛みを伴うことであることが分かりました。
僕も僕の母が痛い思いをしてこの世に生まれてきたんだなと分かりました。
角幡氏は、自分の子供が生まれたことも動機の一つに、太陽が昇らない地域、北極圏に赴き、そこで探検冒険活動をして、太陽が昇らない地域での自分の活動を本にしています。
太陽が昇らない、闇の中で、死の恐怖も感じながら、探検冒険活動をしていたようです。
本を読んでみると、狩りもしたりして、東京での生活では考えられないようなサバイバル生活をしたようです。
著者はこの本が、以前の著作、「空白の5マイル」の続編になると書いています。
僕も「空白の5マイル」は読んだので、著者の気持ちも少なからず分かりました。
早稲田大学探検部出身の作家として、探検冒険活動をし続けなければならずに、40くらいになっても探検冒険活動をしているようです。
著者も大変だなと思いました。
インスタントラーメンが行動食で、インスタントラーメンを食べた日には極夜の中、何キロも歩くようです。
本の最後には、やはり、ご自分のお子さんが生まれたことを持ち出していて、人間が生まれてくるとは、闇の世界から光の世界に来ることだと論じています。
ご自分の極夜での闇の世界での活動の後に太陽を見ることが、出生時に光を見ることの追体験願望であったことに気づいています。
ご結婚され、家族を持ち、お子さんも生まれたからこそ書けた本だと思いました。
僕のような、いまだに親の世話になっていている50過ぎの精神障害者にとっては遠い世界の話で、縁のない世界の話だと正直に思いました。
心の病気の人間にとっては、到底出来ないことが書かれているので、理解出来ないことも多く書かれていますが、一気に読めてしまったのは面白い本だったのだと思います。
さすがにプロの作家のだけあって読みやすい文章を書かれているのだと思いました。
今日は、角幡唯介氏の著作、「極夜行」という本を読んだので、本を読んでの感想を書いてみました。
以上、「極夜行を読んで」
ブログに載せます。
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