2023年2月2日木曜日

「紫藤クリニック カウンセリング 13 安い名画座」

 「紫藤クリニック カウンセリング 13 安い名画座」

  昨年、自分の部屋の大掃除をしていたら、僕が統合失調症と診断されてから、僕が通院し始めた紫藤クリニックでのカウンセリングの際の書類が見つかりました。

  僕が31歳の頃に書いていた文書です。

  書類には紫藤クリニックでのカウンセリングの際に、女性の心理士の先生にカウンセリングの際の参考になるように僕が書いた書類がありました。

  僕の書いた書類を女性の心理士の先生に読んでいただき、カウンセリングを受けたようです。

  かなり、恥ずかしいことも書かれていますが、心の病気の診療に参考になると思うのでブログに載せていきたいと思います。

  紫藤クリ二ックでのカウンセリングの際書類、その13、書類のタイトルは「大学4年(22才~23才)(サークル・バイト編)2」というタイトルでした。

 以下のようなことが書かれていました。

『安い名画座』

  大学3年の秋ぐらいから気分転換によく一人で今はなき文芸座や並木座などの安い名画座に行き、3本立てくらいの古い日本映画を見ていました。

  それまではビデオでいろいろな映画を見ていましたが、探検部の活動も終わり、この頃から安い名画座で、日本の古い映画を見始めました。

  黒澤、小津、成瀬、など日本映画黄金時代の映画でしたが、お客さんもあまりいなくて、のんびりでき、白黒の作品が多く目も疲れず、いい休息の場所でした。

  映画はその当時の日本映画やハリウッド系の映画よりはるかに面白く、リアリティがあり、なぜ、みんな、こんな面白い映画を見ないのかなどとも思い、又、自分だけこんな映画を見れて得したような気になりました。

   昔の俳優は三船敏郎などはスクリーンから出てくるような存在感があり、顔つきも私たちの世代の人間とは違い骨太で迫力があり、その他の俳優もそれぞれ個性的で、又、昔の日本の女優は顔つきも喋り方も穏やかでいいなあと思ったりしながら見ていました。

  大学4年になると、早稲田のACTという名画座の1年会員になり、映画創世記からの世界各国の名画や日本の名画を数多く見ました。

   名画と言っても、いろいろで何を表現したいのか分からない映画から、愚作じゃないかと思えるような映画までたくさんあり、寝ることも多くありましたが、一通り、現在に至る映画の歴史が分かったような気がして、1年間会員になり、良かったと思いました。

  ACTで大島渚や増村保造などの松竹ヌーベルバーグなどと言われる当時の前衛的な映画もかなり見ましたが、それまで見ていた古い日本映画に比べると抽象的で俳優の存在感もなく、あまり面白いとは思いませんでした。

  その他、いろいろと映画館に行き、古い日本映画や外国の映画を見て、映画も本と一緒

で芸術作品と言われるものから娯楽作品と言われるものまであり、大して変わらないと思いましたが、テレビのビデオで見るより、映画館のスクリーンで見た方が精神的にいいと思いました。

当時のアメリカやヨーロッパの映画よりも中国などアジアの映画の方がリアリティがあって面白いと思いました。

以上が、紫藤クリニックでのカウンセリングの際に心理士の先生に読んでいただいた書類です。

この文書を読んでみると、僕が学生時代に安い名画座に通っていたことが書かれています。

僕にとっては、白黒の古い日本映画を観るのは至福の時で、今から思い出しても、本当に楽しい時間だったと思います。

今では、ネットで、パソコンとかスマホで、本当にくだらない動画を見ていることを考えると、僕が学生の頃は、本格的な白黒の古い日本映画を観られて、幸せだったと思います。

僕らが学生だった頃は良かったなと思わせる文書だと思います。

以上、「紫藤クリニック カウンセリング 13 安い名画座」

ブログに載せます。

 

 

 

 

 

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