「紫藤クリニック カウンセリング 15 バイト仲間の白血病の人間の死(5月)」
昨年、自分の部屋の大掃除をしていたら、僕が統合失調症と診断されてから、僕が通院し始めた紫藤クリニックでのカウンセリングの際の書類が見つかりました。
僕が31歳の頃に書いていた文書です。
書類には紫藤クリニックでのカウンセリングの際に、女性の心理士の先生にカウンセリングの際の参考になるように僕が書いた書類がありました。
僕の書いた書類を女性の心理士の先生に読んでいただき、カウンセリングを受けたようです。
かなり、恥ずかしいことも書かれていますが、心の病気の診療に参考になると思うのでブログに載せていきたいと思います。
紫藤クリ二ックでのカウンセリングの際書類、その14、書類のタイトルは「大学4年(22才~23才)(サークル・バイト編)4」というタイトルでした。
以下のようなことが書かれていました。
『バイト仲間の白血病の人間の死(5月)』
連休が終わり、神津島から帰京すると、5月12日に大学2年から同じ早稲田のCoffee Spot REYという喫茶店でバイトをしていた白血病の友達、室越正明君が亡くなりました。
室越君は中学の同期生で、偶然、同じ喫茶店でバイトをしていて白血病のことはバイト先の人から聞いていて、余命いくばくもないないことは知っていました。
外出許可が出ていた頃は、私から見ると元気そうで、一緒にバイトをし、彼の車で自宅まで送ってもらったり、一緒に映画を見たり、うちで裏ビデオを見たりしていました。
又、私が外国に行った時には、よく絵はがきを出していました。
医者からは禁煙と言われていたそうですが、一緒に煙草を吸っていました。
私が大学3年の秋頃から、もうダメということで、完全な入院状態になり、入院していた大塚の癌研に何度もお見舞いに行くようになりました。
末期にはよく手を握られ
「上ドン(私のあだ名)死にたくないよ」
などと言われ、私もどうして良いか分からず、仕方なく、探検部のバカ話をしたり、
「ムロ(彼のあだ名)が中学の頃、一番運動神経が良かった」
などと言って場を繕っていました。
帰りたくも帰れず、つらかったです。
新種の抗ガン剤を投与され、顔や体は薄黒く膨れ上がり、髪の毛は無く、医者に
「先生、この薬、何なの?」
などと聞いていて、いくら医療の進歩のためとはいえ、死ぬと分かっている人間に新種のどんな副作用があるか分かっていない薬を投与し、中学の時とは別人のようになった姿を見ると、何か別の治療法がないものかとも思いました。
医者は患者をモルモットぐらいにしか見ていなんだなとも思いました。
葬式に出席し、久しぶりに中学の頃の友達が大勢いて、なにか抑圧されるような感じでした。
帰りに私の耳から膿の混じった血が出てきて、家に戻ってもしばらく止まりませんでした。
お墓が白山にあるので、小日向の実家から近く、今年の2月下旬に私が幻覚妄想状態になったときにドイツから帰国してきて、うちに様子を見に来てくれたチベットに一緒に行った桜井と、一緒に墓参りに行き、又、3月下旬の幻覚妄想状態からの回復期には京大の大学院に行っている倉島(チベットに一緒に行った)が帰京し、彼と一緒に墓参りに行きました。
彼らから墓参りに行こうと言われ、二人とも無言で、墓参りをしました。
その時は、私もほんやりした感じであまり感情がわきませんでしたが、今から思うと二人とも何か私に伝えようとしたのかもしれませんでした。
以上が、紫藤クリニックでのカウンセリングの際に心理士の先生に読んでいただいた書類です。
この文書では、僕が学生時代に早稲田界隈の喫茶店で一緒にアルバイトしていた、僕の茗台中学校時代の同期生、室越正明君が白血病で亡くなったことが書かれています。
室越正明君は、あだ名は、「ムロ」で喫茶店で一緒にアルバイトしているときも「ムロ」と呼んで、一緒に仕事をしていました。
室越君は中学時代はバレーボール部で、運動神経が良くて、目立っていた人でした。
僕が学生時代に、ムロは白血病になっってしまい、病気でも、喫茶店でアルバイトしていましたが、余命いくばくもないことは、僕は知っていて、辛かったです。
僕が探検部の活動で、海外に行ったときは、喫茶店に絵はがきを書いていました。
早稲田大学探検部でチベットに行ったときも、チベットの様子を撮影したスライドの上映会を喫茶店で行ったりして、ムロにも見せました。
僕も当時はまだ若く、精神的に強かったので、ムロのことを思う気持ちも持てて、サービス精神旺盛に、ムロに探検部の活動での写真を見せたりしていました。
本当に辛かったですが、一緒にバイトをしていて、中学時代の同期生だったので、ムロのことを考えていました。
何度も何度も大塚にある癌研にお見舞いに行きました。
今から思い出しても、辛かったと思います。
この文書を読み返して、ムロのことを急に思い出したので、文京区白山の是照院というお寺にムロのお墓があるので機会があればお墓参りに行こうと思っています。
以上、「紫藤クリニック カウンセリング 15バイト仲間の白血病の人間の死(5月)」
ブログに載せます。
0 件のコメント:
コメントを投稿