「紫藤クリニック カウンセリング 14 探検部4年春」
昨年、自分の部屋の大掃除をしていたら、僕が統合失調症と診断されてから、僕が通院し始めた紫藤クリニックでのカウンセリングの際の書類が見つかりました。
僕が31歳の頃に書いていた文書です。
書類には紫藤クリニックでのカウンセリングの際に、女性の心理士の先生にカウンセリングの際の参考になるように僕が書いた書類がありました。
僕の書いた書類を女性の心理士の先生に読んでいただき、カウンセリングを受けたようです。
かなり、恥ずかしいことも書かれていますが、心の病気の診療に参考になると思うのでブログに載せていきたいと思います。
紫藤クリ二ックでのカウンセリングの際書類、その13、書類のタイトルは「大学4年(22才~23才)(サークル・バイト編)3」というタイトルでした。
以下のようなことが書かれていました。
『探検部4年春』
大学4年になると、本来なら探検部は終了することになるのですが、探検部に対する愛着もあり、たまに部室に顔を出したり、新歓コンパに長老面して出席したりしていました。
大学4年の4月中旬ぐらいに、1年の時に個人行が原因で部をやめさせられた平という人間が探検部をもう一度やり直したいと悩んだような表情で部室を訪れ、私もそこに居合わせ、久しぶりで懐かしく、一緒に食事をしに行き、相談に乗り、彼に再入部を勧め、再入部を許可してもらうよう部に働きかけました。
食事に同席していた、同期の元幹事長、森山や、副幹事長、高橋はブランクがあり危険だということで再入部に反対しましたが、代が変わっていて、当時の幹事長、森田には結構、発言力が強かったようで、上原先輩の言うことなら仕方ないということで、1年の新入部員という形で再入部を許可してもらいました。
本来なら、大学3年の2月で探検部員としての籍はなくなり、私も追い出しコンパで送別品をもらいましたが、私が再入部を部に働きかけた手前、再入部を許可してもらった平が探検部に溶け込めるか見届けようと、4月から5月の連休中に神津島で行われる新歓合宿に急遽、参加することになりました。
半分、面倒くさかったですが、半分、懐かしさもあって参加しました。
新歓合宿ではオリエンテーリングをするのですが、パーティーは幹事が決め、私は一度、就職し早稲田の文学部に入り直した24歳の野崎さんという女性の新入生と同期のやはり、留年の決まっていた森山と3人でオリエンテーリングをすることになりました。
後輩たちからは、「シルバーチーム」などと言われ、からかわれ、自分の探検部の活動も終わったんだなと少し寂しく思うと同時に、何か肩の荷が下りたようで、ホッとしました。
野崎さんは新歓コンパの時、服装もきちんとしており、しっかりしていて、今風の感じの女性で、私が探検部で何をしたいのかと聞くと、「ジプシーになりたいんです」などと答えたり、私の顔を見て、「ムツゴロウさんみたい」などと言っていて、内心、なめられているなとは思いましたが、私は女性が苦手で、男子の新入生に対するように出来ず、どうせ途中で部をやめるだろうと思いながら、真面目に彼女の話を聞いていませんでした。
オリエンテーリングの時は、野崎さんは小柄で細身であまり体力がなく、食欲がなくなったりしましたが、笑い話をしたりして、食事をとらせ3日間のオリエンテーリングを終了しました。
私は、再入部を許可してもらった平のことが気になっていましたが、オリエンテーリングも無難にこなし、これで平も又、探検部に溶け込んでうまくやっていけるだろうと思い、私の役目も終わったと思い、ホッとしました。
又、探検部最後の活動で、天気も良く、けが人も出ずにいい合宿でした。
以上が、紫藤クリニックでのカウンセリングの際に心理士の先生に読んでいただいた書類です。
この文書を読んでいると、探検部1年生の時に探検部をやめた、平という人間が、僕が大学4年の時に、部に顔を出し、探検部に再入部したいと言ってきたことが書かれています。
後に青森県と秋田県の県境の白神山地での個人行で遭難死する平泰則君が探検部をもう一度やり直したいと探検部に来たことが書かれています。
僕と、森山と高橋宏治と食事に行き、相談に乗ったことが書かれています。
僕の当時の探検部に対する認識が甘く、僕は平君の再入部を勧めてしまったことが書かれています。
一緒に食事をした森山と高橋宏治はブランクがあり、危険だと言っていたことも書かれています。
この文書を読むと僕の探検部に対する認識の甘さが分かり、本当に当時は悪いことをしてしまったと今でも僕は自分の心にトラウマを抱えています。
何か事故があってからでは手遅れで、探検部に対して軽々しく発言してはいけないことが分かります。
僕も平君のことがあってから、自分の探検部に対する認識の甘さを認め、本当に心から反省しています。
人の命に関わる活動をする早稲田大学探検部に対して、慎重に接して、取り返しのつかない事故が起きないように細心の注意を払っていかないといけないと思っています。
何かパソコンのワープロソフトで入力しているだけでは、何も反省していないようにも思われるかもしれませんが、本当に心から反省して、平君、平君の親御さん、探検部に悪いことをしてしまったと申し訳ない気持ちでいっぱいです。
本当に申し訳ありませんでした。
以上、「紫藤クリニック カウンセリング 14 探検部4年春」
ブログに載せます。
0 件のコメント:
コメントを投稿