「紫藤クリニック カウンセリング 4 高校時代」
昨年、自分の部屋の大掃除をしていたら、僕が統合失調症と診断されてから、僕が通院し始めた紫藤クリニックでのカウンセリングの際の書類が見つかりました。
書類には紫藤クリニックでのカウンセリングの際に、女性の心理士の先生にカウンセリングの際の参考になるように僕が書いた書類がありました。
僕の書いた書類を女性の心理士の先生に読んでいただき、カウンセリングを受けたようです。
かなり、恥ずかしいことも書かれていますが、心の病気の診療に参考になると思うのでブログに載せていきたいと思います。
紫藤クリニックでのカウンセリングの際書類、その3、書類のタイトルは「高校時代」というタイトルでした。
以下のようなことが書かれていました。
『高校時代』
高校は有名な進学校でした、昔は東大に何人も入ったという高校でした。
私たちの頃は特に勉強の出来る高校でもなかったですが、クラスでもまわりの子はある程度、みんな勉強が出来、制服もなく、学区内の優等生が進学してくるような高校で中学に比べると感じの良い学校でした。
ただ、昔、精神病院だったというのが気味悪かったです。
クラブは高校でもバスケットボール部でした。
1年の責任者という役職に推薦で選ばれました。
この頃までは、なぜか推薦で長のつく役になることが多かったです。
高校ではこのバスケ部の責任者というのがかなり精神的負担になり始めました。
練習に来ない部員への連絡や、先輩からの意志の伝達、又、コーチからの練習中の態度の問題などが私のところに集中し、かなり精神的負担になりました。
朝は、毎朝一番に体育館に行って練習の準備をしなければならず、なぜ自分だけがこんなことをしなければならいのかと思い、悩みを相談できる人もおらず、高校1年の2月に夜中、胃が痛くてのたうちまわり、翌日、医者に行くと、バリウムを飲まされ、胃の検査を受けました。
影があるとのことで、東京医科歯科病院に紹介状を書かれ、ここで胃カメラを飲み、胃潰瘍、十二指腸潰瘍と診断されました。
コーチに相談しましたが、その程度のことで心配することはないと取り合ってもらえませんでした。
病気の方は薬を処方され、これを飲むようになってから良くなりました。
以後、ストレスを溜めると再発すると言われていたので、なるべくストレスを溜めないよう心がけました。
勉強の方は、最初の頃はクラスでも上の方でしたが、病気をしてから集中力や意欲が低下し、家でもあまり勉強しなくなり、ジリ貧で成績が下がり始めました。
家に帰っても、親にも相談できず、兄も既に働いていて、そんな学校のことで悩むなと言われる程度でした。
高校2年になると毎日が鉛色の空のような感じになり、楽しいこともなく、高校生活が苦痛になり始めました。
女の子の前でわざと猥談をして、ボーボワールの「第二の性」を読んでいる子から、あなたなんか「粗大ゴミよ」と言われたこともありました。
又、授業中、ぼんやりしていることも多く、周りの人間から何を考えているのか分からないと気味悪がられ、『金閣寺』(三島由紀夫の小説)の坊さんみたいになるなよと言われたこともありました。
又、弁当を食べているときに、ご飯の上に鮭がのっているだけの弁当を見られて笑われたこともありました。
クラブでも中学2年からまったく背が伸びず、背の高い新入生も入部してきて、このままでは、試合に出ることはおろか、着るユニフォームも無い状態になりました。
1年の責任者をやったものがキャプテンか部長になる伝統があってプレッシャーもあり、バスケ部にいることがつらく、高校2年の6月に退部したいと先生やコーチや仲間に伝えました。
同期生は皆、心配し、私の家に来たり、教室に来て、泣いて説得してくれたりしたので、退部はとりあえず、中止しました。
バスケ部は続けることになりましたが、以前のようにやる気もなく、練習中もぼんやりした感じで、代が完全に代わる高校2年の9月に正式に退部しました。
私が部をやめたことで、後に続いて、2人の部員が退部しました。
女子の先輩や同期生も泣いてくれたりして、当時も今でも悪いことをしたと思っています。
しかし、内心では負担が減り、精神的には楽になりました。
バスケ部をやめてからは学校の勉強はあまりせず、映画を見たり、読書をしたりと言った感じでした。
学校の成績はジリ貧状態でした。
高校3年になって受験を控え、私立文系の科目を取り、授業も楽になり、学校にもあまり行かなくなり、バイトを始め、図書館で受験勉強をしました。
学校の成績も良くないくせに早稲田を目指しました。
早稲田に行けば何か面白いことがあると思っていました。
なにか当時はよく分かりませんでしたが、吃音やバスケ部をやめたコンプレックスがあったのかもしれません。
現役では無理だと思い、現役の時は早稲田の政経学部だけを受け落ちました。
以上が、僕が紫藤クリニックでのカウンセリングの際に女性の心理士の先生に読んでいただいた、僕が書いた、「高校時代」というタイトルの文書です。
この文書を読むと、高校時代に僕が所属していたバスケットボール部での1年生の責任者という役職が大きなストレスになり、僕が高校時代に胃潰瘍・十二指腸潰瘍になり高校生活の毎日が鉛色の空のようだったと本当に暗い、辛い高校生活を送っていたことが分かり、今から思い出しても、本当に辛かったなと思います。
特に恨みもありませんが、僕も普通の家の子供だったので、名門校の進学校の厳しい規律のある部活は向いていなかったのだと思います。
今から思うと、高校時代とは青春時代で楽しい時期かと思いますが、僕の通っていた高校は、都立の名門の進学校で、僕の所属していたバスケットボール部は、男女交際禁止という厳しい部活で、その部活の1年生の責任者になり、本当に多くの悩み、ストレスがあったのだと思います。
今、読み返してみても僕の高校時代の苦悩、苦しみが分かる文章で、自分で自分の書いた文章を読み返していても、胃が痛くなる文章だと思いました。
以上、「紫藤クリニック カウンセリング 4 高校時代」
ブログに載せます。
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